ヨガには人を変容させる力がある。根底を流れる哲学から、ポーズ、呼吸法など身体的なアプローチに至るまで、知れば知るほどその力が随所に感じられる。しかし、ヨガの難しいところは、方法論は理解したとしても、それを実際にどう扱っていくかで効果は大きく変わってくるところ。

今号では、日常生活で実践することで人を変容させるヨガ哲学、身体的なプラクティスを通じて人を変容させるアシュタンガヨガという二つにスポットを当てた。

冒頭では４月からスタートする、ヨガインストラクターが主人公のTBSドラマ『持続可能な恋ですか？〜父と娘の結婚行進曲〜』の主演を務める上野樹里さんのスペシャルインタビューを掲載。ヨガ哲学に通ずる上野さんの価値観や、ライフスタイルは、ヨガの日常への落とし込みの一つの形として参考になる。

そして、第一特集は実践、ヨガ哲学（ヤマ・ニヤマ）入門。これまで数多くの記事でヨガ哲学を取り上げてきたが、今回の特徴はなんと言っても、実践、つまり“快適な毎日のためにいかにヨガ哲学を生かすか”ということにこだわってつくり上げた。ヤマ・ニヤマの取扱説明書、生きづらさへの対処法、人生相談などなど、あなたの心に寄り添う温かい言葉や考え方が必ず見つかる。

第二特集は、本誌おなじみアシュタンガヨガ特集。今回は、多くの人を熱狂的に魅了する唯一無二のアシュタンガヨガの影響力を、さまざまな角度から客観的に分析してみた。アシュタンガヨガをする、しないにかかわらず、プラクティスに向き合うということを改めて考えさせる内容だ。

自分のことは自分でしか変えられない。これまでに体験したことのない変化が起こる今だからこそ、自分を変容させるヨガのパワーを凝縮した一冊を手に取ってみて。