太陽礼拝は気持ちがいい。この感覚は、きっと老若男女、年齢、国籍あらゆる違いを越えて、みんなで共有できる感覚だろう。マットの前に立ち、胸の前で合掌して、ゆっくりと目をつむる。この動作から自分だけの時間が始まり、あとは自然に流れていく。終わった後の充足感は他のものでは味わうことができない特別なものだ。今号では、この太陽礼拝の独特の“心地よさ”にスポットを当て、多様な角度から太陽礼拝を解き明かしていく。


まずは、太陽礼拝の大きな特徴である“動きと呼吸の連動性”が、心と体に及ぼす影響についてフカボリ。「呼吸を意識するだけで、こんなにも体が変わるの⁉」という驚きの新事実を知れば、太陽礼拝をやらない選択肢はない。
そして、伝統的流派の太陽礼拝から、新しい流派、キッズ向け、シニア向けなどなど…やってみる価値あり！　な十人十色の太陽礼拝を細かく解説。インストラクターはもちろん、自分の家族や身のまわりの人に伝えたい知識が満載だ。


さらに歴史的視点から捉えた太陽礼拝、本場インドにおける太陽礼拝、ホリスティックな観点から見た太陽礼拝など、知れば太陽礼拝の持つ意味、取り組む姿勢にも変化がでるような深く、温かいエッセイも盛りだくさん。


また、近年ヨガの効果を語る上で欠かせない科学のお話。背骨にフォーカスを当てると、太陽礼拝の動作であらゆる神経が整うという事実が見えてきた。さらに実際に太陽礼拝で脳ははどう変化するかも検証。やっぱりあの気持ちよさは気のせいではなかったようだ。
誰かについつい話したくなる凄まじい太陽礼拝の実力と魅力。「さあ、今日も太陽礼拝をしよう」と前を向ける。そんな一冊。